経済不況とUFO—70年代の日本

CNN site半年ほど前から米国ニューヨークに来ているため、紹介したい資料が手元になく、このブログを休止している。来月帰国するので、来年1月から資料の紹介を再開したいと思う。
ところで、今週、米国ニューステレビ局CNNが朝の番組で”IN SEARCH OF ALIENS”という短い時間のコラム的なシリーズを放送している。内容は、月曜はUFOを見たという元米軍パイロットや、ユーフォロジストにはおなじみのアポロ14号で月へ行ったエドガー・ミッシェルの政府はUFOの真実を隠しているという証言。火曜はこれもおなじみのロズウェル事件の紹介で、今でもUFOの墜落と政府による隠蔽はあったと証言する人たちがいること。水曜はエイリアンに誘拐された人たちの紹介。残念ながら木曜と金曜にも放送がある予定だったが、インドでテロ事件があってその報道のために中止されているらしい。放送されたビデオはCNNのWebサイトにも上がっていたので以下にリンクしておく。
プレビュー(2008年11月21日放送)
Alien believers among us(2008年11月24日放送)
Roswell revisted(2008年11月25日放送)
Close encounters(2008年11月26日放送)
この特集に関する記事
さて、この時期にCNNでUFOの特集がされたことは興味深く思う。つまり、先月からの経済危機で実際に失業者は増加しているし、クレジットカードのローン破産も増えて社会問題になっている。そのような社会不安が高まっている時期に、意図的なものなのかどうかはわからないが、マスコミはよくUFOを取り上げるのではないかと思える。
日本の1970年代半ばも実はそういう状況であった。
1974年といえば田中角栄首相が金脈問題でやりだまにあげられ辞任に追い込まれた年だが、この年経済成長率が戦後初めてマイナス成長になり、物価は25%近く上昇している。そして翌1975年には企業倒産が相次いだのである。同年、三木内閣は公共事業体労働者のスト権を否認したりもした。また、経済には直接関係ないが1976年はロッキード事件が発覚し政治家の腐敗が大きく取りざたされた年でもあった。
同時期の1974年にはユリ・ゲラーという超能力者がテレビ出演し、いわゆる超能力ブームの引き金となった。UFOもその流れから1970年代半ば以降に、同じようにブームになっていったのだと思う。
やはりUFOは人間の不安感の象徴あるいは現実逃避のはけ口のようなものなのだろうか。僕にはまだはっきりしたことはわからないが、こちら(米国)でCNNでたまたまこの番組を見たので、そのようなことを考えた。